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唐 瑩 さん

唐 瑩さん

日本語教育学専攻
博士後期課程3年
唐 瑩さん
TANG, Ying
中国で4年間、日本語を学習後、日本への留学を決意し、本学大学院に進学。「大学院は研究活動を通じた知的生産の場」と認識し、創造力(想像力)を鍛えて自らの成長を望む。

「質問と応答連鎖」が話題展開に果たす役割と、日中での違いを追求

日本語母語話者と中国語母語話者を比較し、「会話における質問と応答連鎖」をテーマに研究に取り組んでいます。質問と応答連鎖が、話題展開においてどのような役割を果たしているのかを調べており、日本語母語話者同士も中国語母語話者同士も、初対面ではお互いのことを知るために盛んに情報交換する点では共通しています。しかし、両者では質問の方法が異なることがわかってきました。日本人の場合、たとえば「今日は暑いですよね」と相手の同意を求める確認要求が目立つ質問を投げかけ、会話の進展を図ります。一方の中国人は、「好きな食べ物は何ですか?」というように疑問詞を多用する説明要求が中心になります。また、応答において日本人は、物語るように質問に関する周辺情報も答える傾向がありますが、中国人は尋ねられた範囲内の回答のみ提供します。調査では、日本語母語話者同士18組、中国語母語話者同士19組の協力を得て、初対面同士1組ずつに友人になるように設定して20分間、自由会話を交わしてもらい、それを録音してさらに文字化し分析を行いました。

1年では、日本語母語話者と中国語母語話者同士の初対面における会話の内容を分析しましたが、今回は話題構造と会話の展開に注目しました。2年間の研究を結び付けて、体系的にまとめ上げることが目標です。今までも積極的に口頭発表や論文発表に打ち込んできましたが、修了までにさらに学会発表や論文投稿に取り組むつもりです。

留学を終えて帰国後は、外国語学科のある教育機関で日本語教師として、円滑で実践的な異文化間コミュニケーションの方法を教えたいと、夢を温めています。