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経済学専攻の紹介

人間性・道徳性に適合する経済活動の原理を探究。

経済と経済活動のグローバル化がますますスピードを加速している今、競争原理を適切にコントロールできる人間性や文化観、道徳性を兼ね備えた経済学を学ぶ意義は大きくなってきています。
経済学専攻は国際的な視点に立った先導的研究を担う研究者および実務専門家を養成します。

研究のポイント

経済政策のグローバル化に対応した研究内容

経済学専攻は国境を越えた生産要素や財の移動などグローバル化によるダイナミックな構造変化を、理論的かつ計量的に分析します。
また、多国籍企業に代表される企業活動において必要な金融・会計のグローバル化など、様々な先端の国際事情を反映した研究内容です。

経済における人間性・地域文化を重視

現代の経済および経営活動においては、規模の拡大や利潤の追求だけでなく、経済主体や活動範囲における人間性や地域文化を大切にする視点が重要です。本学の「知徳一体」の精神は大学院の学習においても重視されます。

国際的視点に立って先導的な研究ができる研究者をめざす

先端的な経済学の領域において、国際的な視野に立って先導的な研究ができる研究者の養成を目指し、博士課程への発展的な継続を図ることで、学術研究の高度化を達成し、次代の研究者の養成を果たしていきます。既に国際的な政策、研究に携わる研究者も国際公共政策コースで英語をベースにした指導を受けることができます。

進んだ知的技術の修得

変動する市場にあって、新しいビジネスモデルは特有の知的技術の開発が伴います。ファイナンスコースなどデータの分析にとどまらず、それを利用する社会人として活躍できる技術を獲得します。

研究活動

実地調査で現場の感覚をつかむ。

経済学専攻では、研究室から出て実地調査を行うこともあります。例えば、「柏市に店を出す」ということをシミュレーションする場合、デジカメをもって実際に柏駅やその周辺を回り、競合と考えられる店や周辺の街並み、人の流れなどを調査して回ります。現在、多くの情報は本や新聞、インターネットで手に入れることができますが、どの情報も目にした時点では“過去”の情報です。しかも、そういった媒体を通してでは、“街の雰囲気”や“人の感じ”をつかむことができません。シミュレーションによって、「今その現場がどうなっているのか」、「どんな雰囲気の場所なのか」をつかむことは、大変重要なことです。研究室で調べて仮説を立て、実地調査を行って、その仮説を修正・補正して現実に合った結論を導き出すという過程は、大学院の研究においても基本的な研究のスタイルであるといえます。

また、データをまとめるにも、調査を行います。 例えば、「企業倫理」というテーマに取り組む時、その問題を実証的に論じるには、数多くの客観的なデータが必要です。データは、統計資料から収集するという方法もあるかもしれませんが、より現実に即した論文にするためには、問題の核心にいるビジネスマンに実際聞いてみてそれをデータ化するのも有効な手段です。不特定多数へのアンケートや直接現地に赴いてインタビューをすることもあります。現実経済について研究するということは、多くの先行研究や参考文献を読むとともに、みずから調査し、正確に知るということも重要です。その両輪がそろうことで本当に意味の ある論文ができるのです。

研究のテーマについて

経済学専攻の研究テーマは、マクロ経済学・ミクロ経済学の視点、経営管理やマーケティングの専門領域、今日的に重要な複合的課題など非常に広いフィールドに存在します。理論的な探求と同時に、国際的あるいは学際的な視野が求められる点にも特徴があります。

例)基軸通貨としてのドルの地位の変化とアジア共通通貨の可能性

国際経済の劇的な変動によって、かつての米国ドルの一極支配は大きく変化している中で、アジア圏独自の共通通貨が可能か、またそのメリットは何かを論じていく。

例)中国の農村部における医療保障制度の整備に関する考察

市場経済の急速な発展で都市部と大きな格差が生じている中国農村部において、社会的なリスクを減じる持続可能な医療保障制度の整備・発展の可能性を研究する。

例)グローバル化による日本人の文化的・社会的アイデンティティの変容

日本の青少年を対象として、グローバル化によってどのような意識の変容があったのかを具体的に探り、将来起こりうる変化とそれが与える日本経済への影響・問題点を指摘する。

研究室訪問

それぞれの国の経済発展の方法を経済モデルを用いて探る。

徳永 澄憲 教授 徳永 澄憲 教授
TOKUNAGA, Suminori
筑波大学大学院社会科学研究科修了。
米国ペンシルベニア大学大学院博士課程地域科学研究科修了、Ph.D(. 地域科学)。インドネシア共和国国家開発企画庁のアドバイザー(JICA経済開発専門家併任)としての経歴を持つ。著書に『自動車環境政策のモデル分析-地球温暖化対策としての環境車普及促進政策』文眞堂(2008年共著)など。

自国の全体を見渡せる人材を育てたい。

日本やアメリカなどの先進国や、発展途上国の中国、ブラジル、インドネシア、さらに小さな東ティモールなどを対象に、経済発展の方法を経済学のモデルを使って分析し、いろいろシミュレーションをし、政策提言を行っています。また、主に東アジアを中心に、日系企業がどこに立地するのが最適なのか、どういう要因が影響を与えているのかを研究しています。これまでJICAのアドバイザーとして各国を回ったところ、圧倒的に不足しているのが、自国の経済発展のために国全体を見渡せる人材です。国の将来を背負う人材が本専攻で学び、日本でネットワークを作って、自国で活躍できるように成長してほしいですね。

複数の教員で留学生を手厚くサポート。

ベンソン君は修士課程に入り、数量や経済、データの分析や、データベースの作り方を1年間掛けてしっかり学びました。ケニアの大学で学んで基礎ができていたので、急速に成長した学生です。彼はケニア財務省に9年間勤務し、JICAの留学プログラムでこの大学に来ています。政府の職員としてこの大学に派遣されているので、日本や日本企業の良いところを十分学んでもらい、日本でネットワークを築いて、将来はエコノミストとしてケニアの経済発展に貢献できるように鍛えているところです。財政、金融、貿易、農業など、いろいろな視点でサポートするために、私を含め他の専門の先生とグループを作って彼をサポートしています。

研究室訪問

ケニアの長期発展のために多角的に研究中。

セネルワ・ベンソン・イゲサ さん セネルワ・ベンソン・イゲサ さん
SENELWA, Benson Igesa
経済研究科 経済学専攻(修士課程)2年
JICAプロジェクトである「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)」第1バッチ生として入学。本学国際寮で生活し、友人も多い。修了後は母国ケニア財務省に戻り、政府の中心的人材として活躍することが期待されます。

道徳教育と、先生との距離の近さが魅力。

留学先をインターネットで調べていて、この大学のことを知りました。道徳教育をとても大切にしていることに感銘を受けたのが、入学のきっかけです。入学してみると、先生と学生の距離がとても近いのが魅力だと感じました。おそらく日本の他の有名大学では、先生とこんなに親密なコミュニケーションは取れないでしょう。 いろいろなサポート体制が手厚くて、とても感謝しています。

ケニアの問題点を分析し、解決できるエコノミストになリたい。

新しいことをいろいろ学びますが、難しいと思ったことはありません。なぜなら、その度に先生にアドバイスをもらい乗り越えていけるからです。最初はビジネスを勉強したかったのですが、留学を終えケニアに帰ると財務省のマクロ経済政策の部署に配属されることになっているので、徳永先生や経済政策の先生の下で学ぶことになりました。この大学のゼミは、他の学生とお互いに教え合って、グローバルなネットワークで切磋琢磨し合い、一生つながるヒューマンネットワークを築くことができます。将来はケニア経済の問題点を解決するためのシミュレーション分析を行い、解決策を大統領に提言したいと思っています。