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2008/03/13

「博士課程留学生の研究支援と教育の高度化プロジェクト」

名古屋大学文学研究科プロジェクト提携
合同研究集会開催される

滝浦教授の挨拶

藤本教授の発表

麗澤大学院生の発表 去る2/22・23の両日、名古屋大学文学研究科「人文系博士課程留学生の研究支援と教育の高度化プロジェクト」と提携した本学言語教育研究科(日本語教育学専攻)の「博士課程留学生の研究支援と教育の高度化プロジェクト・合同研究集会」が開催されました。
本プロジェクトは、2007年9月~2008年3月の半年間にわたり、名古屋大学のプロジェクトと提携しながら、教員と博士課程留学生の相互訪問をとおして、合同での教育・研究の実践的な活動を行なおうというものです。
その柱となるのが、期間中双方の大学で1回ずつ(計2回)開催される研究集会で、両大学の教員によるレクチャーと、留学生による研究発表・討論および教員による相互指導によって構成されます。1回目は昨年12/1・2の両日に名古屋大学で開かれ、本学の院生3名が研究発表をし(邱イーキ「借用語から台湾の言語状況を考察する」、李憲卿「韓国語の先語末語尾 'gess' の意味機能と語用論的機能について」、趙萍「中国人日本語学習者の『のだ』『のか』の使用条件と非使用条件の習得」)、千葉庄寿本学准教授による「日本語コーパス講習会」も行なわれました。今回はその2回目となります。
今回は講演として、初日に本学の藤本幸夫教授による「捷解新語について」、2日目に名大の宮地朝子講師による「形式名詞の文法化にみる日本語の歴史と構造」が行なわれ、どちらも日本語の歴史的展開と関わるテーマとなりました。藤本教授は、近世日本語の貴重な口語資料でありながら未だ真価が知られているとは言えない朝鮮資料『捷解新語』の見方について話され、宮地講師は、形式名詞「はず」が弓矢の部分の名前から現在のような文法的機能を獲得するに至った経緯を中心に、文法化と呼ばれるプロセスを丁寧に追うことの重要性について説かれました。
研究発表は両大学から3名ずつの計6名によって行なわれました。発表する院生たちは、普段とは違う聴衆の前で発表することにとても緊張しながら、普段とは違うアドバイスに熱心に耳を傾けていました。参加者からは、大変充実した2日間だったとの声が寄せられました。
F最後になりますが、本プロジェクトの企画と実施に関し多大な御助力をいただいた、名古屋大学文学研究科の佐久間淳一先生、宮地朝子先生、斎藤文俊先生に、厚く御礼申し上げます。
(文責・滝浦真人[日本語教育学専攻運営委員])

 

 

《第2回研究集会 プログラム》
2/22(金) プラザ棟1Fプラザホール
講演: 藤本幸夫 氏(麗大) 「捷解新語について」
発表: 廉 美蘭(名大)
「文末助詞『ね』の意味について-『よね』との対照を中心に」
発表: 丁 仁京(麗大) 「geosidaの持つ二つの機能について」
発表: 朴 映信(名大)
「文の構造からみたミ語法-『~ツツ』形式との比較を通じて」

2/23(土) 1号棟5F1501教室
講演: 宮地朝子 氏(名大)「形式名詞の文法化にみる日本語の歴史と構造」
発表: 金ウンソク(麗大) 「『捷解新語』における二人称代名詞の研究」
発表: 汪 宇(名大) 「言語使用と再帰代名詞」
発表: 方 斐麗(麗大) 「中国語の推量表現-“大概”と“好像”を中心に」

麗澤大学院生の発表

質疑応答

名古屋大学院生の発表

名古屋大学宮地講師の発表

研究会2日目

ディスカッション