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2008/12/10

修了生の活躍 タイ王国

近況報告 from Thai ― タイ・ナレースワン大学で日本語を教えている、日本語教育学専攻の修了生から近況報告が届きました。

「教室からの眺め」右下の白い建物は、ミニお寺といった 感じのもので仏像が安置されています。

「自主勉強中」何人かの学生が大学付属の中・高校に日本語を教えに行っています。そのための勉強会の様子です。

昨年度言語教育研究科を修了し、現在タイのピサヌロークにあるナレースワン大学で日本語を教えています。
ピサヌロークは、バンコクからバスで5時間ほど北上したところに位置し、世界遺産の町スコータイに程近い場所にあります。また本学は、ピサヌローク市内からバスで30分ほどかかるところにあるため、大学周辺はとても静かな学生街といった感じです。

さて、現在本学の日本語科には、タイ人の先生が5名(うち2名は現在博士課程在籍中)、日本人講師が4名在籍しております。私は、夜間の授業を含め、2、3年生の会話、初級の文法を中心に授業を担当しています。パソコンやOHPなどが各教室に一通りそろっており、非常に恵まれた教育環境だといえるでしょう。また講師ひとりひとりにパソコンが貸与されているため、授業の準備なども特に不便を感じたことはありません。休日は、養護学校訪問などの学生の活動に一緒に参加したり、友達と旅行をしたりして、楽しく充実した毎日を送っています。また在学中に坂本比奈子先生の元で勉強したタイ語も、本当に少しずつですが使えるようになってきたところです。

私は麗澤在学中約1年間日本語学校で教え、今に至っております。つまり日本語教師としてはまだまだ駆け出しです。毎日文字通り日本語と「格闘」しています。学生からの突然の質問に満足に答えらないこともしばしばです。その度に、在学時代のノートや教科書をひっくり返しながら私自身も毎日日本語を勉強しています。学生にとってその日の授業は、一生で一度きりですから、こんな自分が教壇に立っていいのだろうかと考えることもありますが、今できることを精一杯するしかないと思っています。時には学生と一緒に考えたり、教えてもらったり、本当にまだまだ未熟です。
今、私は日本語を教えるのと同時に、タイ語も学んでいます。教える立場になると、とかく「学ぶ立場」の視点を忘れがちですが、自分も学生と同じ語学学習者であることで、同じような疑問や苦労を共有することができていると感じます。このことは、教師にとってはとても大切なのではないかと思っています。語学を習得するには、母語話者とコミュニケーションをとることが有効だと思います。日本語講師4名という数字が多いのか少ないのか分かりませんが、貴重な存在であることは確かだと自覚すべきだと思っています。そこで、できるだけ空いている時間は、学生と過ごし、学生に「利用されたい」と思っています。それは私にとっても、タイの文化や言語に触れるかけがえのない時間となっています。何度か旅行で訪れたことのあったタイですが、ここで暮らし、タイの人々と触れ合うことで、ますますタイが好きになりました。

「いつの日か日本でないどこかで暮らしたい」という漠然とした思いが、今、現実となっています。大学院で出会った先生方や先輩、友人の支え、そして家族の応援なしでは、今の私はありません。本当に感謝しています。これからも周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れず、日本人の日本語教師として日々精進していきたいと思っています。
(日本語教育学専攻修了生 高橋泰子)

「1年生かわいがりの会」日本語科1年から4年が揃って新入生を歓迎。会の終わりには近くのお寺へ、皆「徳をつみ」に行きました。

「バイニア」という4年生を送る会。皆、おしゃれをして参加(向かって右から2番目がタイの女子大生の制服を着た高橋さん)