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2009/08/03

2009年度 大学院生の学会発表 【斎藤 茂】

<口頭発表>2009/6/20 韓国日語日文学会

2009年6月20日、韓国釜山で開催された韓国日語日文学会で「対象の格表示と動詞 ―「と」による引用節(句)を含むテアル構文の考察から―」というタイトルの研究発表を行いました。
テアル構文とは、「捨ててある」「止めてある」のように動詞のテ形に「ある」がついた形を用いた構文です。興味深いことに、「車を捨てる」「車を止める」のように、動詞だけの場合には「を」と共に現れる名詞が、テアル構文においては「あんなところに車が捨ててある。」「裏に車を止めてある。」のように、「が」と共に現れる場合もあれば、「を」と共に現れる場合もあります。この二つのタイプについては多くの研究がなされてきましたが、この二つのタイプのほかに、「駐車禁止と書いてある。」「明日から出張と言ってある。」のように、「が」「を」が現れず、引用の「と」が現れるテアル構文もあります。現代の日本語の小説を66冊調べたところ、引用の「と」が現れるテアル構文はテアル構文の10%弱見られました。この場合には「が」と「を」のような形式の違いはありませんが、詳しく検討すると「が」タイプに類似したものと「を」タイプに類似したものの二種類があることがわかりました。そして、「が」タイプに類似したものには「書く」のように、その動作が行なわれた結果が残る動作を表す動詞が使われ、「を」タイプに類似したものには「言う」のように、その動作が行われた結果が残らない動作を表す動詞が使われることを指摘しました。

(*この発表は、麗澤大学大学院学会発表助成を受けています。)

●2009年度 大学院生の学会発表等予定