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2009/09/15

2009年度 大学院生の学会発表【秋本瞳・丁仁京】

<口頭発表>2009/6/20 韓国日語日文学会

6月20日に韓国の釜山大学で開催された韓国日語日文学会(2009年度夏季国際学術大会)で、「日韓両言語の名詞化辞の対応関係―「の」「こと」と「geos」の対比を通じて―」というタイトルで共同研究発表を行いました。
秋本の研究テーマは日本語で文を名詞に変える名詞化辞「の」「こと」、丁の研究テーマは同じように韓国語で文を名詞に変える「geos」であり、研究領域が重なるため共同研究を行ったものです。実際の用例をもとに日本語と韓国語の名詞化辞の対応関係を明らかにしようと試みました。
日本語については、「~のを見る」のように「の」しか使えない表現、「~ことがある」のように「こと」しか使えない表現があります。しかし、これら固定化した表現と違い「の」「こと」のどちらも使える場合もあります。今回の発表では、「~のを見る」のような一部の固定化した用例と、固定化していない用例を取り上げ、「geos」と比較しました。
韓国語では、「geos」の前に述語の連体形がきますが、この「geos」の前の連体形の語尾によって意味・機能が変わります。連体形語尾は大きく分けて、「現実(確実)」を表す場合「-(eu)n」と「非現実(不確実)」を表す場合「-(eu)l」の二種類に分かれます。
「の」「こと」「geos」の用例を収集し、考察した結果、日本語の「の」「こと」は「現実」を表す「geos」と対応するが、「待つ」「祈る」「願う」などの一部の主動詞に限っては非現実を表す、別の名詞化辞「-gi」に対応することがわかりました。
さらに、「geos」を「geosⅠ」(連体形語尾+geos)と「geosⅡ」(終結語尾+連体形語尾+geos)の二つのタイプに分けてみると、「geosⅠ」は全て「の」「こと」に対応するが、「geosⅡ」は、「の」「こと」のほかに「と」にも対応しており、「の」に比べ「こと」に対応しているものが多く、かなり偏っていることもわかりました。この点については今後更に考察をすすめたいと思っています。

●2009年度 大学院生の学会発表等予定