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2009/10/06

2009年度 大学院生の学会発表【丁仁京】

<口頭発表>2009/10/3-4 第60回朝鮮学会大会

10月3日~4日に天理大学で開催された第60回朝鮮学会大会で、「韓国語の終結語尾‘-ngeol’‘-lgeol’の考察」というタイトルで研究発表を行いました。
これらの終結語尾(終助詞)は、日本語の「こと」や「の」のような働きをする形式名詞‘geos’に由来するもので、話し手が発話時における発話状況をどのように認識し、聞き手にどのように伝達し示そうとするかというモダリティ機能を担っています。ある程度親しい間柄で用いられますが、先行研究では、詳しい考察が行われていませんでした。
今回の発表では、コーパス資料から得られた実際の用例を用いて、この形式の統語的・意味的特徴を明らかにしました。その結果、話し手が伝達し示そうとする情報がどのようなものであるかによって、用法が異なることがわかりました。
それに基づき、‘-ngeol’は話し手が言及する情報が、「確実な情報」であることを示す形式、従来「推量」を表すとされてきた‘-lgeol’は「確信している情報」であることを示す形式だと主張しました。その上で聞き手に伝達を意図するか否かによって、それぞれが分かれ、さらに、伝達を意図する場合には、その情報が聞き手に関わるか否かで分かれるとしました。
従来の研究ではこれらの形式には説明、推量、後悔など、様々な用法があるとされてきましたが、‘-ngeol’の表す「確実な情報」と‘-lgeol’の表す「確信している情報」という意味が語用論的に解釈されるということで、わかりやすく説明できるようになりました。

言語教育研究科日本語教育学専攻 後期博士課程 丁仁京

●2009年度 大学院生の学会発表等予定