平成25年度に本学言語教育研究科日本語教育学専攻博士後期課程を修了した今村泰也さんが、博士論文を著書『所有表現と文法化』(ひつじ書房)として出版しました。
今村泰也さんは1999年~2002年にデリーで日本語教育に携わり、帰国後、ヒンディー語の研究を始め、日本語教育学専攻博士前期・後期課程で研究を進めました。
本書はヒンディー語の所有表現を言語類型論の観点から考察したもので、ヒンディー語文法に関する国内初の研究書となります。
本書が今後のヒンディー語研究および南アジア諸言語研究の進展に寄与することを本学関係者一同祈っております。
【著者紹介】
今村泰也(いまむら やすなり)
1970年生まれ。千葉県出身。1999~2002年、デリーで日本語教育に携わり、帰国後、ヒンディー語の研究を始める。
麗澤大学大学院言語教育研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、国立国語研究所日本語教育研究領域プロジェクトPDフェロー。
主な業績は、「ヒンディー語の〈V-ne-vala hona〉の三用法」『南アジア研究』20号(2008年)、「日本語とヒンディー語の関係節の対照研究」『麗澤大学紀要』87巻(2008年)、「日本語教育の新たなツール『基本動詞ハンドブック』」『ことばと文字』3号(2015年)など。