麗澤大学大学院での探求は、修了生たちのキャリアにどのような実りをもたらしているのでしょうか。今回は、日本語教育の現場で活躍する修了生のリアルな声をご紹介します。
今回ご登場いただくのは、本大学院言語教育研究科を修了し、現在は埼玉県の専門学校で日本語教師として活躍されている TRAN VAN TRUNG(チャン・ヴァン・チュン)さんです。留学生としての実体験から芽生えた研究への探求心、そして大学院での漢字語彙学習ストラテジーの研究を経て、現在どのように学生たちの「学びの支援」に取り組んでいるのか。情熱と学びに満ちたメッセージをお届けします。
<言語教育研究科日本語教育学専攻 修了生:TRAN VAN TRUNG さん>
私は留学生として漢字や漢字語彙を学ぶ中で、日本語にはベトナム語と音や意味、読み方が非常によく似ている言葉が意外に多いことに気づき、大変驚きました。例えば「注意」と「Chú ý(チューイ)」、「意見」と「Ý kiến(イキエン)」、「結婚」と「Kết hôn(ケッホン)」などです。こうした言葉は、ベトナム人にとって母語の知識を生かして日本語を理解するための「学びの扉」になるのではないかと考えました。この気づきをより深く研究したいと思ったことが、大学院への進学を決意する大きな原動力となりました。
大学院では、ベトナム語母語話者を対象に、漢字語彙学習ストラテジーについて研究しました。特に、漢越語の知識をどのように認識し、日本語の漢字語彙の学習にどのように活用しているのかに注目しました。研究を通して、日本語とベトナム語の類似性を学習者がどのように捉え、それを語彙の推測や記憶に生かしているのかを明らかにすることができました。
大学院で得た学びを研究室だけにとどめず、実際の教育現場で生かしたいという思いから、現在は埼玉県の専門学校で日本語教師として留学生の教育に携わっています。私自身、日本語や漢字の難しさを経験してきたからこそ、学生たちが「難しい」と感じていることを少しでも理解しやすくしたいと考え、この仕事に就きました。学生が「分かった」「役に立った」と笑顔を見せてくれることが、教師として何よりうれしい瞬間です。
