今般、麗澤大学では、言語教育研究科比較文明文化専攻(博士前期・後期課程)及び英語教育専攻(修士課程)、経済研究科経済学専攻(修士課程)の2019年度以降の学生募集停止を決定いたしました。
言語教育研究科比較文明文化専攻(博士前期・後期課程)は、世界の諸文明と世界各地の文化を比較の観点から探究し、文明圏の交流や多様な文化に関する理解と認識を深め、地球と人類の未来を開拓する新たな文明の創造を志向しつつ、世界の平和と文化の保持・発展のため、教育研究職、国際機関等で貢献できる広い視野を備えた人材の育成を目的として、1996年4月に、言語教育研究科英語教育専攻(修士課程)は、高度な英語力をもとに、英語学・英語教育学・異文化コミュニケーションという学問を探究し、専門領域の英知と英語力を駆使できる英語教員・研究者・企業等で活躍する人材の育成を目的として、2006年4月に、それぞれ開設いたしました。経済研究科経済学専攻(修士課程)は、先導的な研究を推進できる研究者及び実務専門家の養成を目的とし、特に内外の諸機関において求められる公共政策を担う人材の育成を目的として、2012年4月に前身の国際経済研究科から改組設置いたしました。
どの専攻でも、これまで、カリキュラム改革や入試制度の見直しなど、様々な手を尽くしてまいりましたが、現在、入学定員の安定的な確保は非常に難しい状況にあるため、苦渋の決断ではございますが、今回の決定をするに至りました。
現在、本学では、学校教育研究科道徳教育学専攻の本年の新設をはじめとする大学院改革や、学部改組の計画などを積極的に進めております。今回、上記の専攻では学生募集を停止することといたしましたが、本専攻において得られた知見は言語教育研究科日本語教育学専攻(博士前期・後期課程)、経済研究科経営学専攻(修士課程)及び経済学・経営学専攻(博士課程)の教育・研究および新学部設置計画に基づく学士課程教育に活かし、円満な知徳と精深な学芸、特に世界的・国際的識見を備えた有為な人材の養成を目指してまいります。
なお、今後、2018年度入学者を含む全ての在学生が修了するまで、現在の教育・指導体制を継続し、教育責任を果たしてまいります。これまで、研究科の設置・運営等にご支援・ご協力を賜りました関係者の皆様方には、深く御礼を申し上げますと共に、今回の決定につきましてご理解賜りますよう、お願い申し上げます
2018年4月10日
麗澤大学
学長 中山 理