学校法人 廣池学園 理事長 祝辞
卒業生の皆様、このたびは誠におめでとうございます。また、卒業生の皆様をこれまで励まし支えてこられたご家族、保証人の皆様へ心よりお慶び申し上げます。
本日の学位記授与式を、皆様やご家族の方々と共にここに集い、盛大にお祝いすることを、私共も楽しみにしておりました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、いつもとは違う形で式を執り行うことにいたしました。様々な場所でライブ配信をご覧の方々とも心を合わせ、皆様の新たな門出を祝いたいと思います。
麗澤大学は、創立以来、一貫して「知徳一体の教育」を根幹に置いています。創立者・廣池千九郎は、「真の知識というものは道徳に一致すべきであり、真の道徳は、必ず正しい知識の基礎の上に立つものである」と教えております。
大学という最高学府に学び、高い知識を身につけた皆様には、ぜひそれにふさわしい立派な人間性や品性、人格を備えていただきたいと思います。
皆様は、これからさまざまな進路に進まれます。人生の途上には、今般の新型コロナウイルス感染症のように、想像もできないような難しい問題に直面することもあるかと思います。しかし、どんな問題に直面しても、これまで麗澤大学で学んできたことを存分に活かして、困難や苦難を切り開き、社会に大きく貢献していってくれるものと確信しております。
留学生の皆様は、勉学に励むことはもちろん、日本の社会や日本人についての理解を深め、多くのよき師や友人との出会いを通して、かけがえのない留学生活を送っていただいたことかと思います。皆様の先輩も、本学を巣立って母国と日本との交流促進、友好親善に努めるなど、広く世界中で活躍しています。どうか皆様も、その後に続いてますます活躍されることを念願しております。
結びに、皆様へのはなむけとして、創立者・廣池千九郎の格言を贈ります。
「途中困難最後必勝」
本日、晴れて本学を卒業される皆様には、これからも高い志と夢をもって、「真のグルーバル人材」として日本や世界に大きく貢献されることを心から期待しています。
2021年3月14日
廣池学園 理事長 廣池 幹堂